
ChatGPTのアカウントは作ったんです。何回か質問もしてみました。でも、それっきり開かなくなってしまって……。



「便利」とは聞くんですが、自分の仕事のどこで使えばいいのかがピンとこなくて。結局、自分でやったほうが早い気がしてしまうんですよね。
こんにちは!福岡県大野城市のごとう行政書士事務所、後藤です。
事業者の方とお話ししていると、この「ChatGPTは触ったけど、そこで止まっている」という声が、いまいちばん多いかもしれません。一度は試したけれど、二歩目が見つからない。ある意味、ちゃんと一歩目を踏み出した人ほどぶつかる壁です。
私も最初はそうでした。なんとなく質問しては「へえ、すごいな」で終わり、しばらく開かない時期がありました。そこから事務所の中核ツールとして毎日使うようになるまでに、いくつか「つまずきの原因」があったと、いま振り返ると分かります。
今回は、その原因と、二歩目の踏み出し方を整理します。福岡・熊本・大分を中心に、事業者さんのAI活用のお手伝いもしている行政書士として、「触ったけど止まっている人」が次に何をすればいいかだけに絞ってお伝えします。


この記事でわかること
- 多くの人がChatGPTで止まってしまう、3つの原因
- 「自分でやったほうが早い」を抜け出す、頼み方のコツ
- 明日からの仕事で試せる、具体的な二歩目としての使いどころ
なぜ、ChatGPTは「触ったきり」になりやすいのか
止まってしまう原因は、能力ややる気の問題ではありません。私が自分や周りの事業者さんを見ていて感じる原因は、だいたい次の3つに集約されます。
原因① 「何でも聞ける」のに、何を聞けばいいか分からない
これがいちばん大きいです。検索窓のように使うと、「調べもの」しか思いつかず、それなら今までどおりGoogleでいい、となってしまう。自由すぎることが、かえって使いどころを見えなくしているんです。
原因② 返ってきた答えが「ふつう」で、感動が薄い
ざっくり質問すると、ざっくりした一般論が返ってきます。当たり前のことが書いてあるだけだと、「こんなものか」で終わってしまう。実はこれ、AIの実力ではなく、こちらの頼み方に伸びしろがあるサインなのですが、そこに気づきにくいんです。また、月3,000円前後の有料プランで用いることのできるモデルを使うだけでも、感動は変わるかもしれません。
原因③ 自分の仕事と結びつける前にやめてしまう
お試しの質問は、たいてい自分の本業と関係ない話題です。そこで「すごいけど、自分には関係ないかな」と離れてしまう。本当の便利さは、自分の実際の仕事を持ち込んだときに初めて分かるのに、その手前で止まってしまうわけです。



3つとも、私自身が通った道です。逆に言えば、この3つを裏返すと「二歩目」が見えてきます。
二歩目のコツ①|「質問」ではなく「仕事」を渡す
いちばん変わるのが、ここです。検索のように短く質問するのをやめて、手元にある実際の仕事を、まるごと渡してみる。これだけで返ってくるものの質が一段変わります。
たとえば「補助金について教えて」ではなく、「うちは従業員5人の建設会社。来年ホームページを作り直したい。この内容で補助金の対象になりそうか、確認すべき点を箇条書きで出して」のように、自分の状況と、やりたいことと、ほしい形まで渡す。情報を多く渡すほど、返ってくる答えはこちら向けに具体的になります。
もちろん、出てきた答えをそのまま信じるのは禁物です(この点は後半でお話しします)。ただ「考えるたたき台」としては、短い質問のときとは別物のものが返ってきます。
二歩目のコツ②|一発で終わらせず、会話で詰める
もうひとつ。多くの人は、一回質問して一回答えをもらって終わりにしています。でも本領が出るのは、そこからのやりとりです。
返ってきた答えに対して、「もっと短く」「専門用語を減らして」「うちの業種だとどう変わる?」と、人に相談するように重ねていく。一往復で判断せず、三往復、四往復すると、最初の「ふつうの答え」が、だんだん使えるものに育っていきます。会議で意見を出し合って案を磨くのと、感覚は近いです。



「一回で完璧な答え」を期待すると止まります。「壁打ち相手として何度も往復する」と考えると、急に使い道が広がります。
明日から試せる、二歩目の使いどころ
「で、結局どこで使えばいいの?」という方へ。まず試してほしい3つを挙げます。どれも、自分の本業の中にある作業です。
| 使いどころ | 渡し方の例 |
|---|---|
| 文章のたたき台 | お知らせ文・案内文の要点を渡して下書きを作ってもらう |
| 長い文章の要約 | 届いた長文メールや資料を貼って「要点を3つに」と頼む |
| 考えの整理・壁打ち | 迷っていることを話して「抜けている視点はある?」と聞く |
共通しているのは、正解が一つに決まらない、たたき台づくりや整理の作業だということ。ここから始めると、「自分でやったほうが早い」が「下書きがあると、確かに早い」に変わっていきます。
気をつけたいこと|信じすぎない、入れすぎない
便利さの話を続けてきましたが、ここは外せません。二歩目を踏み出すなら、同時に2つの視点を持ってAIを活用するようにしましょう。
- 答えをそのまま信じない:もっともらしい顔で、事実と違うことを書くことがあります。制度・数字・固有名詞は、最後は自分で確かめる。
- 大事な情報は入れない:お客様の個人情報や、取引先との秘密にあたる中身は入力しない。固有名詞を伏せて骨組みだけ作るのが安全です。
よくあるご質問(Q&A)
- 無料版のままでも十分ですか?
-
下書きづくり・要約・壁打ちといった使い方なら、無料版でも違いを実感できます。まずは無料の範囲で「頼み方を変えると答えが変わる」感覚をつかむのがおすすめです。毎日まとまった量を使うようになってから、有料版を検討しても遅くありません。
- ChatGPT以外のAIも使ったほうがいいですか?
-
最初は1つで十分です。あれこれ手を広げるより、1つを「仕事を渡す・会話で詰める」使い方で慣れるほうが、上達が早いです。慣れてきて物足りなくなったら、別のAIも試して使い分けを覚えていく、という順番で問題ありません。
- うまい「頼み方」が思いつきません。コツはありますか?
-
「①自分の状況 ②やりたいこと ③ほしい形(箇条書き/3行で、など)」の3点を一緒に渡すと、ぐっと具体的な答えになります。それでも固いと感じたら、「もっとやさしく」「短く」と返すだけでOKです。完璧な頼み方を考え込むより、出てきた答えに注文をつけていくほうが近道です。
まとめ
今回の内容を振り返ります。
- 止まる原因は「何を聞けばいいか分からない/答えがふつう/自分の仕事と結びつける前にやめる」の3つ
- 二歩目は「質問」ではなく「自分の仕事」を渡すこと
- 一発で終わらせず、会話を重ねて答えを育てる
- ただし答えを鵜呑みにしない/大事な情報は入れないの線引きは持っておく
止まっているのは、向いていないからではなく、二歩目のきっかけがなかっただけだと思います。まずは明日、自分の仕事をひとつ渡してみる。それで「お、これは使える」と感じたら、もうそこから先は転がっていきます。
AI活用の二歩目、ごとう行政書士事務所が伴走します
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